「あたしの進むべき道…?」
ピンクの言葉を聞きセルはぐっと拳に力が入る。
それを知らず男は話を続ける。
「そうさ、君には大きな力がある。それは弱い者を救う為にあるのさぁ」
「それが…あたしの道?」
「そうさぁ。」
男がピンクの細い腕に手をかけようとする。それは後ろからすごい力で肩を引っ張られ阻止される。
「何が…何が進むべき道だ!」
「セル?」
「んなもん、ピンク自身が決めるものだろう。お前が決める事は出来ない。
お前の言う『弱い者』ってのは俺とピンクが今まで戦ってきたやつだろ?」
ぶわっと男が消える。同じに風景も。
「さすがだねぇ、ラークス。お前にはかなわないねぇ…」
その声だけを残し、魔王の化身は去った。
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