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「反応!」
威勢の良い青年の声が響く。
とたんその青年は黄色い光に包まれた。
その光が消えたとき、指示薬戦士メチルイエローの姿があった。
「どうだい。今回の反応装置は」
男の声が言った。
「まえよりだいぶ負担が減ったな。良い感じ」
イエローが笑顔でこたえる。そしてありがとう、と付け足す。
「戦地におもむく我子に、わたしがしてやれるのはこれくらいだからね」
M.Yに憑かれた時点で死亡するか全ての指示薬を開放するまで、呪の様に指示薬はとり憑きつづける。ソレから解放する手立ては今のところ無かった。
だからせめて、戦い易い様にと。
それが出来るだけでも指示薬戦士の親の中では自分は幸せ者なのだ。
そう思わないとやってはいけなかった。
息子も舎弟のあの子も、死ぬ気が無いどころか戦い勝つ気でいるのだから。
手助けをしなければ。
せめても・・。
だから
どうか息子よ。
生きて勝って、
そのわたしのつけた氏名を思い出させてくれ。
指示薬の力によって封印されたその名前を。