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「あたしの進むべき道…?」
ピンクの言葉を聞きセルはぐっと拳に力が入る。
それを知らず男は話を続ける。
「そうさ、君には大きな力がある。それは弱い者を救う為にあるのさぁ」
「それが…あたしの道?」
「そうさぁ。」
男がピンクの細い腕に手をかけようとする。それは後ろからすごい力で肩を引っ張られ阻止される。
「何が…何が進むべき道だ!」
「セル?」
「んなもん、ピンク自身が決めるものだろう。お前が決める事は出来ない。
お前の言う『弱い者』ってのは俺とピンクが今まで戦ってきたやつだろ?」
ぶわっと男が消える。同じに風景も。
「さすがだねぇ、ラークス。お前にはかなわないねぇ…」
その声だけを残し、魔王の化身は去った。
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「ねぇ?やっと合えたんだよね」
冷たい柱にピンクは手を置く。
「ねぇ。返事してよ」
柱の中にいるセルは答えない。
「ねぇ、夢だと言ってよ。寝が覚めたらあたしはあなたの隣にいるんでしょ」
返事はこない。
「ねぇ!なんとか、なんとか言ってよ!ねぇ!!」
答えない。
最悪の事態など考えたくも無かった。
助ける方法などひとつしかない。
あとはそれを実行するのみなのだ。
ピンクはぎゅっと拳を握り下へと続く階段を見据えた。
そしてその階段を降り様と近づく。
階段を一段一段踏みしめて降りる。
自分が死んだら意味が無い。彼が死んでも意味が無い。
二人ともで生き残る道を模索しながら一段一段をかみ締める。

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